財務・会計

1株当たり利益ひとかぶあたりりえき

当期純利益を発行済株式数で割った1株あたりの収益力を示す指標

生徒

先生、決算ニュースで「EPSが増えた」と出ていました。
PERの計算にも出てくる数字だそうですが、
何を表しているんですか?

先生

会社の利益を発行済株式数で割った
「1株あたりの利益」を示す数値ですよ。
企業の稼ぐ力を株主の目線に直した指標で、
バリュエーション分析の出発点になります。

EPS(Earnings Per Share)は、
企業の当期純利益を発行済株式数で割った値で、
「1株あたりどれだけ利益を生み出したか」を示す指標です。
PER株価収益率B: 財務・指標株価が1株利益の何倍かを示す割安・割高の判定指標詳細を見る →の計算では分母として使われ、
バリュエーション分析の出発点となる数値です。

ポイント

  • 計算式:
    EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数
    単位は通常「円」で表記されます
  • 業績との関係:
    純利益が増えれば EPS も増えますが、
    株式数が増えれば EPS は薄まります
  • 希薄化(dilution):
    新株発行・ストックオプション行使などで株式数が増えると、
    1株あたりの価値が薄まり EPS は低下します
  • 赤字企業:
    当期純利益がマイナスのときは EPS もマイナスになります。
    この場合、PER は算出できません

計算例

当期純利益 100 億円 ÷ 発行済株式数 1 億株(100 百万株)
= EPS 100 円

新株 5,000 万株を発行すると、
100 億円 ÷ 1.5 億株 = EPS 約 67 円(変化率 -33%)

注意点

EPS は単独で「割安・割高」を判断する指標ではありません。
業種や成長性を考慮しないと意味のある比較はできず、
通常は PER株価収益率B: 財務・指標株価が1株利益の何倍かを示す割安・割高の判定指標詳細を見る → や ROE など他の指標と組み合わせて評価します。
また、自己株式の扱い・潜在株式調整後 EPS(Diluted EPS)など、
実務では本シミュレーターより詳細な計算式が用いられます。

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